毎月お金がもらえる?ベーシックインカムとはどんな制度?メリット・デメリットを解説

節約
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twitterを中心にベーシックインカムが話題になっています。

ひろゆき氏の著書にはこのベーシックインカムということがよく出てきます。なので、個人的にはいい制度だと考えていたのですが、twitterを見ていると割と否定的な意見が多いような気がします。

今回はベーシックインカムとはどんな制度なのか、実際に運用された場合に考えられるメリット、デメリットをご紹介させていただきます。

 

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ベーシックインカムとは?

ベーシックインカムとは国民全員が毎月定額の金額がもらえる制度です。

ひろゆき氏は4年前からベーシックインカムの案を検討しています。

今回話題になっている竹中平蔵氏が提案しているのは「月7万円」のベーシックインカムを国民全員に支給するというものです。

こちらもざっくりまとめますと


  • 国民全員に毎月7万円支給
  • 所得制限付き
  • 所得が一定以上の人は後で返す
  • マイナンバーと銀行口座をひも付け所得を把握
  • 生活保護、年金が不要になるのでそれを財源に充てる

といった内容です。

今回の話で批判している方々の多くの人が


  • 7万円では生活できない
  • 生活保護、年金が不要になるのでそれを財源に充てる→生活保護、年金の廃止

の部分に多く集中している気がします。

ベーシックインカムは最低限の生活を永続させるためのもの

ベーシックインカムで支給される7万円は最低限の生活を保つための金額です。

「生活を保障するなら20万円は支払え!」みたいな荒っぽいツィートがたくさんありましたが20万円ほしければ普通に働けばいいです。働いてたくさん稼ぐことは何も制限していません。

基本的に今普通に働いていて毎月マイナスでない人であればプラス7万円です。

都会では難しいと思いますが、地方で家賃の安いところへ行けば月7万円で暮らすこともできるはずです。

1年で84万円のプラスですし、10年なら840万円がは働いて稼いだ金額にプラスされます。

30歳からベーシックインカムが始まったら60歳までで2520万円がプラスになります。結婚して2人、子供がいて3人以上になればさらにプラスになります。

なので若い世代の人であれば早く始めてもらった方が得になる制度といえます。

これまでの社会保障はどうなる?

Wikipediaにも記載されていますがベーシックインカムでは国民全員に定額を支給するため、年金や雇用保険、生活保護などの個別対策的な社会保障政策は、大幅縮小または全廃することが前提となります。

国民の最低限度の生活を保障するため、国民一人一人に現金を給付するという政策構想。生存権保証のための現金給付政策は、生活保護や失業保険の一部扶助、医療扶助、子育て養育給付などのかたちですでに多くの国で実施されているが、ベーシックインカムでは、これら個別対策的な保証を一元化して、包括的な国民生活の最低限度の収入(ベーシック・インカム)を補償することを目的とする。従来の「選択と集中」を廃止し、「公平無差別な定期給付」に変更するため、年金や雇用保険、生活保護などの個別対策的な社会保障政策は、大幅縮小または全廃することが前提となる。

wikipediaより

財源を確保するためにも必要なことだとは思いますが、感情的に最低限の生活への保障がされなくなる、ということで不安視されるています。

ひろゆき氏は以下のように解説しています。

いつ始めるかのタイミングや、既存で年金をもらっている人への対応などもありますが、若い世代は年金をもらうより、もらえる期間が長いのでトータルでみるともらえる金額は多くなるはずです。

30歳からベーシックインカムが始まって90歳まで生きれば5040万円もらえます。

普通に仕事もしていればその分貯蓄もできるのではないでしょうか。

 所得制限があるのはベーシックインカムではない

今回の案だと1点ひっかかるのは所得制限があるということです。

どのぐらいの金額からが対象になるのかは明記されていませんが、所得制限があるのは単なる生活扶助でベーシックインカムではないそうです。

とびぬけた富裕層に返してもらうというならいいですが、少し所得が多いだけで所得制限の範囲に引っ掛かってしまうようだと元も子もないですね。

ベーシックインカムのメリット

貧困対策

生活保護はどうしようもなくなってからそこから救うように対応しますが、ベーシックインカムは生活に困る前に救う制度になります。貧困してからでは遅いです。貧困に陥る前に対応することで生活できない人を減らせる期待ができます。

失敗を恐れずに経済活動でき、職業選択の自由が広がる

現在だと若い世代の人への保障はないので生活のために働かなくてはなりません。

就職や事業に失敗したとしても最低限の生活ができるのであれば思い切ってチャレンジすることができます。

また、成功しないと食っていけないアーティスト的な仕事でも生活できることになるので本当にみんながやりたいことをやれる社会になります。

少子化対策

子供ができたら毎月ベーシックインカムがもらえることになります。

子供ができても育てていくだけのお金が用意できないと子供を産もうとは思えません。少子化対策にもベーシックインカムは有効だと思います。

ベーシックインカムのデメリット

福祉水準の低下や廃止

一定の金額で支給するため、高度な障害を抱えている経済的弱者の場合は対応ができないなどの問題はあります。

ベーシックインカムにより生活保護や公的扶助などの福祉水準の低下や廃止が懸念される。ベーシックインカムによって形式的に最低限の収入を保証された場合、それ以上の公的扶助を行うことは困難になる。必要に応じて更なる扶助も行えなくなることから、福祉水準の低下を危ぶむ見方もある。収入状況や保有資産の状況に関係なく平等に現金が給付されるため公的分配の平等性は確保されるが、制度設計によっては健康状態や困窮状態に関わらず給付が一律となるため社会的公正はかえって阻害される可能性がある。例えば、高度な障害を抱えている経済的弱者だとベーシックインカムでは対応できない。また、生活保護では級地制度など柔軟な対応が出来るが、原則一律に実施されるベーシックインカムではそれが不可能で地域によっては生活水準を下げてしまうという批判もある。
wikipediaより

賃下げの懸念

国から7万円支給されるために企業側がその分の給与を下げる、ということは考えられます。

ただ、最低限の生活費はあるのでそういう企業は選ばれないようになってくるのではないかと思います。今みたいに嫌でも働く必要がなくなるので。

富裕層に対する支給

富裕層であっても一定で支給されるので貧困層との格差が広がる可能性はあります。

所得制限付きをつけることでそれを防ごうとしているのかもしれませんが。

 

まとめ

ベーシックインカムとはどんな制度なのか、メリット・デメリットをご紹介いたしました。

ひろゆき氏はご自身の著書やtwitterやyoutubeなどでベーシックインカムについては解説していますので興味があればそちらも見てみると勉強になりますよ。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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