「ど忘れをチャンスに変える思い出す力」から学ぶアウトプットの大切さ

ブックレビュー/書評
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茂木健一郎氏の著書「ど忘れをチャンスに変える思い出す力: 記憶脳からアウトプット脳へ!」を読みました。

茂木健一郎氏の著書は何冊か読んでいますが脳の機能の話を分かりやすく、読者の日々の生活を楽しくするために活用できるように書かれていてためになります。


今回はこちらの本からためになった部分をいくつか取り上げたブックレビュー記事です。

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覚えて記憶するだけが脳の機能ではない

これまでの脳のことに関する本だと、覚えたり記憶したりということが多い気がします。脳は記憶することだけではなく、それを思い出し蓄積した情報を知恵に変え生活を豊かにするのに使うということに焦点を当てた内容になっています。

必死で勉強して覚えても結局使う場面でその記憶が取り出せなければ意味がありません。インプットした記憶をいかにアウトプットするか、そのアウトプットする能力もいかに鍛えていくか、それもインプットと同様に重要なことだなと感じました。

 

記憶は書き換えられる

面白かったことや楽しかったこと、あるいはつらかったことなどで印象的な内容を違う人に何度も話すことってありますよね。いわゆるエピソードトークみたいなやつです。

このエピソードトークって実は話をするうちにその時に話した人や状況によってちょっとづつ情報が足されています。「ここの表現をもう少し大げさに言ったほうが盛り上がるな。」「ここの状況がわかりにくいから説明をたそう」などと考えているうちにどんどん話が足されていきます。

元の話は同じですが、記憶はどんどん足されて実際に起きた事実とは変わってくることもあります。記憶って実はあいまいなものですね。

イヤな記憶があってもそれを事実として記憶しておくのってストレスですよね。なので、イヤな記憶は後から違う事実として上書きができるのでどんどん変えていい記憶に変えてしまったほうがいいと思いました。

 

感情と結びつくと記憶は定着しやすい

机に向かって覚えようとしたことは覚えていないのに、覚えていてもしょうがないことを覚えていたりすることありますよね。

感情が動いたときの記憶は、その出来事から学ぶことが生きていく役に立つからこそ、強く鮮やかに残りやすいそうです。

日常の生活のことは忘れやすいですが、何かイベントごとがあるとその時のことは覚えていることが多いですね。また、日常の生活をしていてもめちゃくちゃ怒られたりすると、何かの時にふとその時の関係ない状況を思い出したりします。

同じような平和な日々が続くことは素晴らしいことだと思います。その中でも何か楽しいことなどで感情が大きく動くとその時のことが記憶されるので脳が活性化されます。なるべく、感情を動かしながら生活していきたいですね。

年齢は関係なく5歳児のように夢中で楽しむ

人生を豊かに過ごすには、純粋に楽しいと思うことを思いっきり楽しむことです。お金とか損得ではなく、時間を忘れて夢中で没頭できるようなことをやりましょう。年齢は関係ありません。たとえ70歳になったとしてもやりたいことを夢中でやって学んでいけばいいのです。

夢中で知りたいことを追及している人は生き生きとしています。「こんなことやってなんになるんだ?」など考えず、楽しいとか興味があるからやる、それでいいんです。評価を気にせずにとことんやりましょう。

創造性を発揮するには年を重ねたほうが有利

新しいものはゼロから生まれるわけではありません。その人が培っていた様々な経験や記憶が化学反応を起こし、これまでにない形に結び付いて新しいものとして誕生するのです。なので、いろいろな楽しいことを追及していき、その人にしか体験したことがない人生を送ることでこれまでになかったものが出来上がることがあります。

なので、人生経験が多ければ多いほどこれまでにない素晴らしいものが出来上がる可能性が高くなります。小説家などは晩年に名作が生まれるのはそれまでのその人の人生経験によるものだと思います。

年齢を重ねるということがつらいことととらわれがちですが、それを考えると悪いことではありませんね。様々な経験を積んで晩年を迎えることも楽しみになります。

 

まとめ

茂木健一郎氏の著書「ど忘れをチャンスに変える思い出す力: 記憶脳からアウトプット脳へ!」のブックレビューをお送りしました。

インプットすることにばかり力を入れがちですが、この本を読むと体験したことを思い出したり、アウトプットすることもいいことなんだなと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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